場末の。

ワタモテの感想記事がメインです。たまに他の話題を取り扱った記事も投稿します。※現在更新をお休みしております。

ワタモテレビュー喪124「モテないし友達の関係」

11月2日(木)に、待望の私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!の喪124「モテないし友達の関係」が公開されました!

 

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そうです……サブタイトルは「友達の関係」。
青春群像劇の様相を呈してきたワタモテでは、回を進める度にもこっちの周りのキャラクター達の心情に焦点があてられる事が多くなってきました。
そしてその人間関係は移ろいゆくもの……特に進級というイベントでがらりと周りの環境が変われば避けることはできません。
そしてそれは、もこっちの周りでも例外なく起こったようです……不穏な形で、ですが。

 

 

 

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今回のプレビュー画像は喪121のちょい登場以来となるゆうちゃんです!
……と、誰かに話しかける真子のセリフが。

 まさか、もこっちの友達同士が邂逅しちゃうのでしょうか?

 

 

 

 

 

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終礼が済み放課後を迎えた3-5。
真子の傍には南さんの姿が。話しかけられると思ったのか視線を向ける真子でしたが、南さんの視線は真子には向いていないようで……

 

 

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南さんは加藤さんを遠足の買物に誘いますが、やんわりと断られてしまいます。

 
前のコマで真子を無視(素通り)して傍を通り過ぎる描写がわざわざ入ったのは、南さんにとって真子はもう友人としての優先順位がかなり低下したことを意味しているのでしょう……。
カーストと人数を考慮して、真子と仲良くするよりも上位カーストの二人と接した方が自分のカーストが高くなる、と判断しているのでしょうか。
もし、友人を自分の学校生活を過ごしやすくする為の道具としてしか見ていないのであればかなりドライですよね。南さんは既存の仲の良い友人を切り捨ててまで、カーストに固執するつもりなのでしょうか。

 
「まこっちが居るから新しいクラスでもやっていける」ではなく「まこっちしか居ないんだよバカ」と答えていた南さん。
田村さんと仲良くしているという要因もあるのでしょうが、真子が何か失態を犯したという訳ではないでしょうし、打ち上げで二次会のカラオケにかなり強く引き止めていたとは思えないぐらいガラッと対応を変えていますよね。
こんな「友達の関係」の構築がうまく行くのでしょうか、南さん。何らかの形で手痛いしっぺ返しをくらう事になりそうな気がします。

 

 

 

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ですが、岡田さんはその南さんの提案を受け入れます。
南さんの提案は断った加藤さんでしたが、「茜がいいなら」と受諾します。


どうやら加藤さんの中では、まだ南さんの友人としてのランクは低いという事でしょうか。
これが仲良くしていた期間の差異に起因する問題であれば良いんですが、南さんの人格に起因する問題であれば、中々に溝が深そうです。
そして南さん、自分の提案が通ったにも関わらず冷や汗を掻いています。

最初は岡田さんが言うならOKという加藤さんへの対応に対するものなのかと思いましたが、視線は岡田さんに向いています。つまり、岡田さんの様子がおかしいという事なのでしょうか?

岡田さんの表情もどことなく、誘いに乗ったにしては不機嫌な印象です。

 

 

 

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歩き出す二人に後ろから追随する南さん。ハンターシフトという陣形で戦う!
どうもこの構図は、クラス発表の頃から三人(正確には岡田さん・加藤さんペア⇔南さん)の心の距離が近づいていない事の暗示に思えてなりません。


そして頬杖をつきながらその三人の様子を見つめるのは……ネモ
正確には三人ではなく、岡田さんを、でしょう。そう、先程の岡田さんの様子はネモとの間に生まれた不和が原因と考えると納得がいきます。

つまり岡田さんはネモと一緒に放課後を過ごすつもりなど無いから、わざわざ南さんの提案を呑んで他のメンバーと遊ぶことを選択した、と(これだと南さんが不憫ですが)。あれだけ仲の良かったネモに会釈どころか視線すら向けずに帰宅するのも納得です。
もちろんその要因は、ネモの声優志望のカミングアウトに起因するものでしょう。
岡田さんは人格者であることが示唆されているので、恐らくネモが秘密を隠していたことに対して怒っているのではないでしょうか。

 

 

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そしてネモは遅れて「私も帰ろーっと」と一言。
岡田さんの様子を見ていたのは勿論あるでしょうが、ひょっとしたら話しかけられるのを待っていたのかもしれません。もしそうなら、自分が選んだ道とはいえ、カミングアウトの代償は大きかったという事でしょうね……。胸が痛いです。

 
そして清田くんはいつも通り、気を遣っているのもあるのかもしれませんがネモと接します。やはり清田くんは作中きっての善人ですね。
それに対してネモは「アニメ観る」と誘いを断ります。このセリフはネモの強い決意を象徴しています。


まず、友人からの誘いを断って自分の本当のやりたいことを優先するという事。いわゆる交友関係の持続の為のサービスタイムを放棄しています。
二つ目は「アニメを観る」と、自分のオタク趣味を包み隠さなくなったこと。
最後に、なによりも嘘をつかないということ。

 
友人からの誘いに対して「今日はアニメ見たいから」と、自分本位な理由で断ってしまうと、相手から「俺達と遊ぶよりもアニメ見る方が良いのかよ。もう誘わねえ」と、相当気心の知れた相手でもない限りは心象を悪くしてしまう可能性はあるわけです(相手が清田くんだから心配要らないのかもしれませんが)。
だからこういう時には、不誠実ですが「あー、今日親からうんぬん言われてて……」「先約が……」といった嘘をついてしまう人も結構居るんじゃないかなと思うのですが、ネモは「アニメ観る」と自分のやりたい事を正直に言う訳です。以前のネモだったら決して出来なかったことだと思います。


それにしても、たった2コマでネモの強烈な決意と変化を描写するとは……いや、本当に恐れ入りました。普通の漫画だったら1エピソード丸々割いても違和感ない変化だと思うのですが、作者の脚本構成力の高さが分かります。

 

そして皆さん。今までの内容が1ページです。1ページに凄まじいまでの「友達の関係」が詰め込まれている漫画は他に読んだことがありませんね……。

 

 

閑話休題。

そして「帰ろうか」ともこっちに話しかける田村さんでしたが、そこに前回暴れまわったこみなんとかさん「おい 今日成瀬さんと…」と声を掛けます。
どうやらもこっちはゆうちゃんとこみなんとかさんの三人で放課後過ごすようです。

 

 

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結局誘いを断られ、真子と二人で帰ることになった田村さん。
「今日は二人だね」に対して「うん……」と少し三点リーダー長めの田村さん。表情には出ていませんが、ひょっとしたら少し落ち込んでいるのでしょうか。
思えば、もこっちが誰か他の人と放課後を過ごすために田村さんの誘いを断る描写は今までありませんでしたからね。(卒業式回の今江先輩ぐらいですかね)

 

 

 

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そして久々にガッツリ登場となるゆうちゃん。春休み回でゆうちゃんがメインのガッツリ回があるかと思っていましたから、私も大分待ったような感覚があります。
こみなんとかさんともこっちが同じクラスになった事に対してニコニコなゆうちゃんですが、二人の笑顔はどこかぎこちないです。

 

昼休みは一緒に食べているのか質問するゆうちゃんに対して「いやしてないけど」とシンクロ回答する二人。
「二人共仲悪くなっちゃったの?」という質問に対しては(いや 元からよくないけど…)とシンクロモノローグする二人。
……もこっちとこみなんとかさん、抱いている感情に反して息がぴったりです。

 

 

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アセアセするゆうちゃんを気遣うもこっち。何気ないですが、もこっちがゆうちゃんに対して特別優しい事がよく分かる1コマです。コオロギ任せですけど
このコマを見て、喪121でグロくない方の魚の写真を見せたのは、単にゆうちゃんがショックを受けないようにと気を遣ったのかなと改めて思ったりもしました。

 

そして無茶振りされたこみなんとかさん、「お笑い芸人はコンビでいつも一緒にいるからプライベートは別々」理論でなんとか誤魔化そうとします。
しかしゆうちゃんは「二人ともお笑いやってないよね?」と突っ込み。
ゆうちゃん、お笑いな失態なら何回もこの二人やらかしてますよ。

 

 

 

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そして相変わらずのもこっちのキレッキレの罵倒が炸裂。食事の場で便所コオロギは誰だって見たくありませんよね。

そしてそれに納得するゆうちゃんに突っ込むこみなんとかさん。大天使ゆうちゃんでさえ無意識のうちにこみなんとかさんの人的評価が下がっているようです。というかこのコマでボケ・ツッコミの漫才が成立している気がするんですがどうなんでしょうか。私はめっちゃ好きです。


そして話題は切り替わり、高校の友だちの話に。

 

 

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その話題でクラス発表の時に伊藤さんに話しかけられた事を思い出し、こみなんとかさんにそのことを話すもこっち。
ゆうちゃんは二人の会話を聞いているだけですが微笑みを浮かべています。
二人の話が珍しく弾んでいるのと、高校の友達の話を聞けているのが純粋に嬉しいんでしょうね。天使や……。

 

が、そこでT(智貴)ワードをうっかり使ってしまうこみなんとかさん。
「ああ!?」と姉の不興を買ってしまい、一気に雰囲気が悪くなってしまいます。それに対し小宮山さんが取った対応とは……

 

 

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ぶりっ子っぽく口元を抑えました。

もこっちの反応を見るに全然誤魔化せてないんですが大丈夫なんでしょうか。私としてはちょっとイラっとくるけど、かわいいこみなんとかさんが久々に見れて嬉しいです。前回テリトリーコオロギだった分特にね……。

 

 

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そこで視点が買い物を終えたゆりと真子に切り替わります。
南さんの話を振られた田村さん、一際長い沈黙と無表情で応えます。
真子としても、南さんが急に加藤さんに接近し始めた事が気になっているご様子ですが、田村さんとしては「あいつの話はNG」といったところでしょうか。

 

すると、田村さんの視線の先にはもこっち三人衆が。

 

 

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こみなんとかさんだけではなく、新たな「もこっち(友達)の友達」がまた一人田村さんの前に現れました。
これに対しても非常に長い沈黙で応える田村さん。
自分の誘いを断ってまで会いに行った相手であろうことも含めて、様々な思いが胸の内を駆け巡っているのかもしれません。

 

 

そしてまた視点は切り替わり、話題を変えようと田村さんの話題をもこっちに吹っ掛けるこみなんとかさん。うっかり「メスブタ」と口に出しかけるなどの卑しいハプニングもありましたが、噂をすればなんとやら、田村さんと真子の二人がそこを通りがかります。

 


ちょうどもこっちの友達ということで気になっているのか、「よかったら一緒に」と声をかけるゆうちゃん。
真子は「ごめんね邪魔して」「ありがとう でも大丈夫だよ わたしたちすぐ行くから」と、三人の時間を邪魔していることに配慮してその場を去ろうとします。真子のことですから、五人で飲むとなると席を移動させなければならないことにも配慮していそうです。


真子のコミュ力と人の良さが遺憾なく発揮されているシーンでもあり、その横で沈黙している田村さんのコミュ障っぷりが際立っているシーンでもあります。

 

 

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が、そこで始めて口を開いた田村さん。こういう複数人での、しかも初対面の相手とお茶を飲むことに対して積極的なのが相当珍しいのか(しかも席を移動させてまで)「ゆり!?」と思い切りびっくりする真子。普段の田村さんだったら確かにありえないのかもしれません。
これもひとえに「もこっち(友達)の友達」が気になっているのでしょう。

 


そして、珍しく積極性を見せたにも関わらずやっぱり黙ってしまう田村さんの代わりに、真子が挨拶と自己紹介を進めます。
そんな会話の中で、「ちょうどもこっちとこみちゃんの友達の話してたから」というゆうちゃんの何気ない一言が、田村さんの胸に鋭く刺さります。

 

 

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「もこっち」。

田村さんにとっては、初めて聞く「黒木さん」の愛称が心の中で残響します。それは相当衝撃が大きかったのか、ワンテンポ遅れてやっとその言葉を認識します。

 

そして「いつから友達なの」「修学旅行で仲良くなった」という何気ない話題は続きます──が、田村さんは心ここにあらずといった状態になってしまいます。

 

 

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「ゆうちゃん」。

 

自分の友だちが、誰かに向ける親しげな愛称。
自分の名前は呼んでくれないのに。


「自分の知らない黒木さん」「自分以外の誰かと親密な様子の黒木さん」を、何気ない会話のやり取りの中で見せつけられた田村さん。
田村さんの表情は変わりません。ですが、その胸中では強烈な薄暗い感情が津波のように押し寄せたのか、ついに心の堰が決壊してしまいます。

 

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これまで殆ど沈黙を貫いてきた田村さんが、急に饒舌になって修学旅行のエピソードを語り始めます。
そう……「自分と黒木さん」以外は知らないエピソードです。


まるで「自分の知らない黒木さん」をこれ以上見せつけられるのを遮るように。
そして「自分だけが知っている黒木さん」を周りに見せつけるように、会話の流れを決して切ろうとはしません。

 

 

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田村さんの暴走はもはや止まりません。
ゆうちゃんも困惑しているのか小さく汗を掻いています。それは話を振られているもこっちも、そして見つめる真子も同じようで……。
真子はそれが耐えられなくなったのか、椅子から立ち上がると、田村さんをトイレへと連れて行きます。

 

そこで真子は田村さんに対し、先程の周りを無視した言動が「南さんみたいだった」と指摘します。

 

 

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その一言に田村さんは激しい怒りを露わにし、拳を真子の腕に叩きつけてしまいます。
「自分の大嫌いな人間と似ている」と指摘されて苛立たないわけがありません。真子はそれを分かっていて、どれだけ客観的に見て先程の田村さんがおかしかったを理解してほしかったのでしょう。
鏡に映る田村さんの姿は、黒い感情に揺れ動いてしまう田村さんをそのまま表しているかのようです。

 

 

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が、その真子の言葉がやはり効いたのか、田村さんは冷静さを取り戻します。
ここで真子の言う「ゆりと黒木さん以外わからない話ずっとしてて」という行為。
南さんは打ち上げ会の時にあてつけのように真子に話しかけ、会話の内容を田村さんに聞こえるように話していた事がありましたね。
会話することが目的なのではなく、会話することで周りに対して攻撃を仕掛けるという点で似ているのかもしれません。

 

 

そこですっかり気を落としてしまった田村さん。おそらくは強烈な自己嫌悪に苛まれているのでしょう。
「……私帰る バッグ後で持ってきて……」「あの人に謝っといて……」と、自分が招いた結果から逃げ出したい気持ちでいっぱいの、真子頼りの状態になってしまいます。
それに対して「急にいなくなったらダメでしょ」「自分で謝りなよ」とちゃんと指摘できる真子。まるで保護者のようです。
……それにしても驚きました。田村さんは精神的に脆い部分がかなりあるとは思っていましたが、まさかここまでとは。


そして、これらはとてもリアルな感情なんですよ。人間味がありすぎて、田村ゆりというキャラクターが、画面越しから飛び出しているかのような強烈な衝撃でした。
田村さんはコミュ障だから、器用どころか不器用な性格なのは分かっていました。
今回の失敗は誰かが傷ついた訳でもないですし、誰かを不幸にしたわけでもありません。小さな失敗と捉えて、切り替えればいいだけの話なのでしょう。
ですが、田村さんは超絶不器用ですから切り替えも下手なんでしょうね。
嫌いな人間と似た言動をしてしまい、それでいて周りの人間に迷惑をかけてしまった。それだけでもう、逃げ出したい気持ちでいっぱいになって……ドツボですね。

 

 

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そして真子が田村さんのぶんも含めて挨拶し、帰ろうとするところをゆうちゃんが引き止めます。どうやらLINEの交換をしたいようです。
いい展開ですね。ゆうちゃんの出番もひょっとしたらこれで増えるかな、と思うとワクワクしてきますし、どういった絡みが今後あるのかも期待が高まります。

 

そして田村さんのLINEの連絡先も交換しようと声をかけるゆうちゃん。
それに対して「え? 私も?」と、聞かれるとは思っていなかったのか驚いた様子の田村さん。やはり、自分の失態に対して相当落ち込んでいたようです。(あとは、自己評価が低いタイプなのかもしれません)

 

 

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そして恐らく田村さんの精一杯である謝罪をここで口にします。
ゆうちゃんから話しかけてきてくれたことで、ゆうちゃんが先程の失態をそこまで気にしていない事が分かったからかもしれません。
そして先程ついていけずに汗を掻いていたゆうちゃんでしたが、優しい言葉でフォローします。

 

 

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背景に花が咲いている大天使ゆうちゃん。その純真な笑顔は、田村さんにとっては相当まぶしく映ったことでしょう。
黒木さんと違って」というセリフ。名前部分が太字なので「私」「黒木さん」というワードは強い口調で言ったのでしょう。「いい人」との対比を強めたかったのもあり、そして「黒木さん」と「私」だけがこの中で同じ側の人間であることを強調する意味もあり(少なくとも田村さんはコオロギの本性は知りませんからね)……。田村さんの中で、もこっちの存在が次第に膨れ上がっているような印象を受けます。

 

 

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そしてニコニコと笑顔のままのゆうちゃん。
ゆうちゃんは鈍いし天然だし良い人だから好意的解釈が過ぎるところが多々ありますが、「もこっちのこと本当に好きなんだって思った」という言葉が核心を突いているように思えます。

 

そこで恥ずかしくなり照れ照れになるもこっち。
そしてゆうちゃんが初対面であるにも関わらず、いきなり二人のことを「ゆりちゃん」「まこちゃん」呼びした事が気に留まります。

 

 

 

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そして田村さんのことを一度もちゃんと名前で呼んでいない事に気づくもこっち。やっと作中で触れられましたね。結構人の名前の呼び方とか、心の距離に直結する一面もあるので気になるものですけどね……。

 

……結構重たい展開の続いた喪124ですが、ここでの「今更田村さんって呼ぶのもな」というもこっちのモノローグは大分救いの要素のように感じます。
つまり、「田村さん」では他人行儀に感じてしまうぐらいには仲の良い存在だともこっちも思ってるってことなんですよ。
呼び方は大事ですよ、もこっち。ゆりちゃんの名前を呼んであげてください!!(椎名林檎だって「あたしの名前をちゃんと呼んで」って歌ってますよ!)

 

恐らくもこっちが親しい感じで田村さんの名前を呼ぶことが、田村さんにとって「黒木さんにとっての自分」親しい存在であることの確証になるでしょうし、今の田村さんはそれを最も欲しがっているように思います。

 

何故なら、田村さんは不安に苛まれているからです。
自分の大事な友達には知らない友達が居て、親しい感じの名前で呼び合っていて……。
自分以外の人間と仲良くして、次第に愛想の悪い自分なんかとは疎遠になって……。
次第にもこっちとの心の距離が離れていって孤独になることを、無意識の内に恐れているのではないでしょうか。

 

 

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喪120で、自分以外の誰かと話す吉田さんともこっちを見る田村さん。
これがまさに、田村さんのその不安の正体を指し示しているように思います。
クラスが離れ、四人が疎遠になることを誰よりも恐れていたのは田村さんでしたね……。

 

実際、今回の冒頭で南さんが真子に話しかけなくなったり、岡田さんがネモに話しかけなくなったのは良い例です。

昨日まで話していた、大切な友達だと思っていた人間がそうでなくなること──
ひょっとしたら田村さんは過去にそういう経験があり、それで大きく傷ついたことがあるのかもしれません。(もしあるとしたら、南さん絡みかもしれない)
だからこそ、自分よりも親しげに接するもこっちの友達が現れたことに、自分でもわからないぐらいに動揺してしまったのでしょう。

 

 


きっと、もこっちに求められているのは「田村さんを大事な友達だと思っていることを示す」ことです。それの一番手っ取り早いのが「一番の親友(ゆうちゃん)みたいに名前を呼ぶ」こと。
思えば、もこっちがそのような行動に出たことはありませんよね。(うんこちょこぐらいか)

 

 

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思い返せば、このブログでレビューを始めたエピソードは喪112でした。
そこで田村さんは不器用なりに精一杯の親しみ、友愛を示しているのですから、今度はもこっちがお返しする番でも良いんじゃないかな、と思います。

 

 

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そして「お前みたいなイカれた奴とずっと仲良い奴は優しい人に違いない(※要約)」とナチュラルにこみなんとかさんに辛辣な対応をするゆうちゃん。いやその通りなんですが笑ってしまう。
一方のもこっちは、田村さんをなんと呼ぶか考えている様子。素敵なあだ名を考えてあげてほしいです。

 

 

……いやあ、なんと言いますか。
これまで少しずつ示されていた、不器用な田村さんの弱さや脆い一面が一気に発露してしまった回でしたね。それが愛おしくもあり、心配でもあります。


今までもこっちの成長が多々描かれてきましたが、今度は不器用な田村さんの成長が描かれるターンが回ってくるということなのでしょうか。
ここまで大袈裟ではないのかもしれませんが、今週の田村さんからは「黒木さんの一番の友達になりたい」に近い何かは感じてしまいました。例えそれが不安に基づく感情だとしても。その……ゆりもこの想像が捗りますよね。

 


それにしても、前回はあれだけ暴走して「オイオイオイ そしてなんだコオロギ オイ!!」だったこみなんとかさんが、
今回の話では「もこっちと漫才繰り広げてる癒やし要素」になっていたのが本当に凄いです。F-ZEROの回復地帯ばりの安心感がありました。
まるで、前回の田村さんとそのまま役割を交代してしまったみたいです。ロッテと智貴さえ絡まなければ本当にまともなんですね。

 

 

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そして真子の株は今回の話でとても上がりましたね。
コミュ障で人付き合いのできない田村さんを今回徹底的にサポートしていました。親友でもなければ愛想が尽きていてもしょうがないぐらいです。
……それにしても、黒木さんは田村さんの見たことのない顔を沢山引き出しているんじゃないでしょうか。今回の話は見たこと無いづくしだったのでは……。

 

 

そしてゆうちゃん。
しばらく出番がなく、そしてもこっちと田村さんとの仲が深まる度に立ち位置が危ぶむ声を見かけることもありましたが、今回のエピソードで改めていかに大事な存在か、そして不動の存在かを読者に示してくれたなぁ、と思いました。
久々の登場でここまでの存在感と安心感をもたらしてくれたのは流石だと思います。やはりカワイイ!やはり天使!やはり親友!

それに尽きますね。コオロギに対しては鬼かもしれん

 

 

そしてもこっち。
打ち上げ会にてうっちーが肉を焼いてくれたことに気付かなかったエピソードで、「恋愛に鈍いハーレム系アニメの主人公みたい」と私は形容しました。
……今まさにそうなりつつあるんじゃないかな、と思っています。


もこっちの事でどれだけうっちーや田村さんが心苦しんで悶えようとも、ネモが胸中に「うぇーい」の思い出を秘めていようとも、きーちゃんが極太のナス持って特攻してきても、
もこっちはそんな事露知らず、のほほんとマイペースに過ごしているのです。まさにヒロインのアタックに気付かない恋愛漫画の主人公ではありませんか。
……いよいよタイトルである「私が(男に)モテないのはどう考えてもお前ら(もこっち大好き集団)が悪い!」が現実になりつつある予感がしてなりません。

 

 

 

今回の感想はキリがないので……いや本当に語る所ばかりなので、ここまでとさせて頂きます。本当に申し訳ないです。長文でしたが、読んでいただいてありがとうございました。